利照堂センムのお寺歩き~楞厳院編③~

《寺務所受付》です。襖に描かれた大きな梅の水墨画と《悟道》の額と《四弘普願)の書かれた《衝立》が迎えてくれます。

《四弘普願(しぐせいがん)とは仏になろうとする修行者や菩藤が願い・叶えると誓う四つのことをいいます。

衆生無辺誓願度⋯あらゆる衆生の苦しみを無くす(済度する)誓願
煩悩無尽誓願断⋯尽きない煩悩を全て滅しようとする誓願
法門無量誓願学⋯広大な法の教えを学び尽くす誓願
仏道無上誓願成⋯仏道の最高の悟りを得ようとする誓願

《本堂》の前には《観音菩薩さま》の石像が置かれています。ちょうど日光があたり、更に温かく優しい雰囲気に見えました。《本堂》を守っているというよりは、迎え入れてくれるような感じがします。

《本堂》と《坐禅堂》の間に《水子地蔵さま》が祀られています。
その奥が墓地となっていますので、《先祖供養》の前後にお参りできますね。

池の前には《永代供養塔》があります。

《本堂》に入りました。
正面には《楞蔵禅院》と書かれた《寺号額》が飾られています。
こちらの題字は当時の《大本山永平寺貫首丹羽廉芳猊下》より賜ったものです。

《雲に竜》と《許由(きょゆ)と巣父(そうほ)》の欄間
二窓の欄間に《雲に竜》と《許由と巣父》の彫り物があります。
中国の故事に「耳を洗う」という言葉があり、栄貴を忌み嫌うたとえに用いられます。
この故事は高潔をあらわすとされ戦国武将に好まれたと云われるそうです。

《ご本尊さま》は《十一面観音菩薩さま》です。
そのお顔はすべての方向を向き、《観音さま》の救済が多面にわたることを意味しているそうです。
身体は金、衣が黒となっていて、とてもきれいなお姿をしています。

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