利照堂センムのおてら歩き~明光寺編③~

《寺務所受付》には《干支不動明王》の木彫り像や《七福猫》などが置かれ、訪問者の目を楽しませてくれます。季節によっては《雛飾り》や《兜》等日本の伝統文化を感じさせてくれる素敵な計らいもしてくれます。
大人だけでなく小さなお子さんが来ても楽しめ、家族の会話がはずみますね。

《客殿》に向かう際も中庭があり、陽の光がどこからも入る造りなので、明るさを感じます。

《客殿》大広間の入口です。手前には《道環》の額装が掛けられています。奥に見える松の絵が書かれた障子もとても素敵ですね。

《道環》永平寺第76世貫首秦慧玉禅師の書で、修行に終わりはないことを意味します。

《無蓋蔵》
広くて、尽きることのない徳を包含する蔵。

《獅子吼》
「頼もしく叱ってくれる師匠が今日も身近にいてくれる」という意味

《永平寺第77世貫首 丹羽廉芳禅師》の書かれた《龍日献四海水》の額です。

「龍は日々四海の水を献ず」と読み、その意味は龍は東西南北の海より水を集め、大地にその水を献ずる。ということだそうです。
干ばつの時には雨を降らして大地を潤し恵みを与える。火事が起これば鎮火するなど、自然災害に対する護国の意味が強いですが、なかには「火」を人間の煩悩の火とし、龍が我々の煩悩を鎮め浄化する為に清らかなる慈雨の雨を降らすと考察する方もいるようです。

さらには「四海の水を献ず」ではなく、「四海に水を献ず」という読み方をし、「龍」を仏道に秀れた人とし、「四海」は東西南北全ての世界や、そこに住むすべての人々をも表すことで「龍」たる秀れた仏道者は、全ての世界、人々に日々、慈雨たる慈しみの心を降らし、潤(うるお)さんとする「衆生斎度」の理(ことわり)を言うとする解約もあるようです。

深いですね。

《無事》
禅における「無事」の意味は、「平穏無事」「何事も無い」など、一般に使われるものとは違い、「外や他に救いを求めない大安心の境地になったこと」という意味です。

《福海》
福徳が海のように深いこと。

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