利照堂センムのお寺歩き~南叟寺編④~

新たに開眼された《愚痴聞き地蔵さま》と《裏鬼(生)門》の紹介になります。

まずは入口に置かれた石碑から。
【この身体 鬼と佛と あい住める】
どんな良い人でも心に鬼の部分があります。
一人で悩まず、吐き出したり、助言をいただいたりして、少しでも心が楽に、安らかに過ごしていきたいですね。
そのようなご住職の想いが詰まって出来た《石碑》⇒《門》⇒《地蔵堂》となっています。

《裏鬼(生)門》の手前に《五色の鬼》についての説明が書かれていました。
《五色》は仏事においてとても深い繋がりを持ち、《仏さま》《自然》《五輪》《方角》《物質》《五体》《五指》などと関わりがありますが、ここでは《鬼》!
凄いインパクトある響きです。

内容は
赤【貪欲(とんよく)】欲望や求めすぎる心・不足不満
青【服恚(しんい)】自分の中の悪意や憎しみ.怒り
黄【掉拳(じょうこ)】浮ついた心や甘え・執着・悲しみ
緑【昏沈(こんちん)】怠惰・妬み・嫉み
黒【疑(ぎ)】疑う心・卑しい心・恐れ
とのこと。
なるほど、人間誰もが少なからず持っている《悪心(あくしん)》ですね。
私は特に◯色かな?

入口(正面)が《裏鬼(生)門》。
出口(裏面)が《慈愛門》となっています。

こちらが今回開眼された《愚痴聞き地蔵さま》とその《庵》です。
《裏鬼(生)門》をくぐり、心の鬼を認識した後、人に言えない様々な愚痴を《愚痴聞き地蔵さま》に吐き出して、すっきり清らかな心となってご本尊さまやご先祖さまをお参りして欲しいとのことです。

こちらが今回開眼された《愚痴聞き地蔵さま》とその《お堂》です。

お参りの順序としては

①心の鬼を認識します。

②《裏鬼(生)門》をくぐります。(何色の鬼でしょうか?)

③なかなか人に言えない様々な愚痴を《愚痴聞き地蔵さま》に吐き出してください。
※捨てた愚痴はご住職が、後日全力で読経してくださります。ご安心を。

④《慈愛門》をくぐり、表参道へ

何かとストレスを多く抱えてしまうこの時代、すっきりしたい方は檀家さんだけでなく、どなたでも受け入れてくださるそうです。ありがたいですね。

私も通わないと。

以上、第4歩目、葵区足久保の南叟寺さまでした。

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