利照堂センムのお寺歩き~冨慶寺編②~

《本堂》と《寺務所》です。

寺務所前には松と石灯籠があります。
良いですね〜。私はこういうちょっとした《和の空間》が大好きです。

本堂》です。
ちょっと低めの屋根ですが、その分《欄間》や《虹梁(こうりょう)》、《飾り瓦》が近くで良く見えます。

ご住職が晋山結制をした際、雨風を防ぐ為に《向拝(こうはい)》を増築されたのですが、そこに飾られた《欄間》と《虹梁》が見事でした。

まずは《欄間》です。
正面から見ると、龍の親子の彫りですが、裏面には鯉が彫られています。
これは二枚の彫りを合わせているのではなく、一枚の無垢板で作られているようです。
「鯉の滝登り」と「昇り龍」で云われる『努力をすることで鯉が龍に変わる。』を一枚の欄間で表現されていますが、ご住職は龍になった結果以上にその過程を大事にしたいという想いが強くあるそうです。

《虹梁》は、獅子と獏が飾られています。
獅子は良く目にしますが獏は珍しいのでは。
夢を食べることで有名な獏ですが、ここでは鉄(武器)を好んで食べるということで、平和を祈念することにかけているそうです。

《龍》《鯉》《獅子》《獏》どれも見事な彫刻で、しばらく見入ってしまいました。

《内陣》です。
《座禅会》や《写経会》、《御詠歌》等お檀家さんとの交流を重んじていることから、少しでも広くして、使い易くなるようにと改修されました。
柱の位置を変えるなど工夫されてます。

《ご本尊さま》は《釈迦如来さま》。脇侍は向かって右が《摩訶迦葉尊者(まかかしょう-そんじゃ)》、左が《阿難尊者(あなん-そんじゃ)》です。
これもまた珍しいのではないでしょうか?
《お釈迦さま》の《十代弟子》の内のお二人となります。

大きな《吊り灯籠》がひときわ目立ちます。
お檀家さまからの寄進だそうですが、あまりの大きさにご住職も驚かれたそうです。(笑)

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