《本堂》の前には2本の槙の木と、不思議な形の山桃の木が植えられています。
中がくり抜かれて空洞になっているようです。不思議な形ですね。こうなるものなのでしょうか?
山桃の木と槙の木を横目に《本堂》奥に行くと少し坂があり、その奥に《不動堂》があります。
元々松富地区の《お不動さん》でお寺さまの脇の滝に祀られていましたが、大正3年8月の大水害によって流され、その後お寺さまで祀られるようになったそうです。
《不動明王》は《お不動さん》の愛称で知られるとても有名な仏さまですが、この《お不動さん》他の仏さまと違ってとても怖いお顔をしています。
これは、悪いことをしたら叱ってでも正しい道へ導いてくださるという本心はとても優しい仏さまです。
悪縁を断ち切る為の『剣』
引っ張り導く『縄』
悪業を焼き尽くす『炎』(※炎が悪業を食べる『迦楼羅』という鳥の形をしている場合もあります)
を身に纏い苦しむ人々を助けようとしてくれるお姿となっています。
叱られるとその時は落ち込みますが、人生においては結果自分の為になることが多いです。
このご時世、叱ってくれる人は、とても貴重な存在ですね。
皆さんの周りには、自分の為に本気で叱ってくれる人はいますか?
《お不動さん》は現代において特に必要な存在なのかもしれませんね。
※《冨慶寺さま》のご住職はとても穏やかで優しいですよ。
ご安心下さい。(笑)
毎月28日の《御縁日》と、3月3日に《御祈祷》をされていますが、お檀家さんだけでなく、誰でもお参り可能だそうです。
《不動堂》からの帰りに屋根の上にある《飾り瓦》に気付きました。蓮の形をしています。
お寺さまによって、こういった所も違いがあるのでしょうか?
今後、注意して見ていきたいと思います。
以上、第6歩目、静岡市葵区松富の《冨慶寺さま》でした。