利照堂センムのお寺歩き~泉秀寺編③~

《本堂》です。
《小森山(しょうしんざん)》と彫られたケヤキの《山号額》が飾られています。
こちらは様々な装飾がケヤキ製で造られています。
《寺紋》は《菱に橘》です。外枠が菱なのは珍しいですね。

《普勧坐禅儀》が書かれ《額》が飾られています。

《普勧坐禅儀》とは、坐禅中に読誦することが多い、《道元禅師》が正しい坐禅をあまねくすべての人々に勧めるために記した坐禅の意義や、その作法、功徳について示してある書です。

《内陣》の両脇にかかる《欄間》には《十六羅漢さま》が彫られています。
こちらをよく見ると《内陣》に向いて左右六人、その裏には二人ずつ描かれています。どちらも一枚板を使い裏表両側から見て楽しめる絵柄となっています。

《ご本尊さま》は《聖観世音菩さま》、《脇侍》は左が《阿弥陀如来さま》と右が《釈迦尼如来さま》です。
普段は御簾がかけられ、お姿は拝見できません。

《東序》には《只管打坐》と書かれた《額》が掛けられています。
《只管打坐》とは余念を持たずただひたすら坐禅をすることだそうです。
《坐禅》における大切な言葉のひとつです。

《十六羅漢さま》の《掛け軸》があります。16人の半分の8人が虎と共に描かれています。
このような絵は珍しいのではないでしょうか?
2枚で一組のものでしょう。機会があったらもう一つを見てみたいです。

《西序》にある《木喰仏(もくじきぶつ)》は江戸時代後期の仏像彫刻家の作品で、ノミの跡も残る荒々しさと無駄を省いた簡潔な造形、微笑を浮かべた温和な表情が多いのも特徴的な《仏像》です。
《泉秀寺さま》では《子安観世音菩薩立像》と《開運大黒天像》の2体が祀られていますが、《木喰仏》好きな方々が、県外からも来訪されるそうです。
とても愛くるしいお顔をされていますね。全国の《木喰仏》を参拝する気持ちがわかります。

こちらには《枯木竜吟(こぼくりょうぎん)》と書かれています。
枯れているように見える木が風に吹かれると、竜が声を発するような勢いで音が鳴るということから、「一度衰えたものが回復する。」や「苦しい状況を抜け出して生を得ること」などの意味があるそうです。
良い言葉ですね。誰もが経験する精神的、肉体的苦しみや衰えを脱却するための活力ある言葉として覚えておきたいです。

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