利照堂センムのお寺歩き~法泉寺編④~

50cm超の大きな白い《ダルマ(達磨)さん》がありました。こちらは元日の朝(1月1日の0時)から行われる《元朝祈祷祭(がんちょうきとうさい)に使われる《ダルマさん》です。
新年の抱負を祈願するのですが、変わっているのがこの《ダルマさん》が白いことです。これは、祈願者が自ら《ダルマさん》に新年の抱負を赤ペンで書き込む方法となっているからです。
前回のものを見させていただきました。
皆さんの抱負で白い《ダルマさん》が赤い衣を着ているように見えます。
年々参拝者が増えていますが、檀家さんに限らず誰でも参加できるようです。詳細
は《法泉寺さま》にお聞きください。
1年の抱負を考えることはとても素晴らしいことだと思います。更に、《ダルマさん》に書き込むって、自分自身のやる気を奮い起こし、決心する良い機会ですね。これは願いも叶うでしょうね。

《玄奘三蔵法師の般若心経》

《西遊記》で有名な玄奘三蔵法師が書いたとされる大きな《般若心経》が壁2面に
渡って飾られています。いろいろな説がありますが、ここでは最後によく読まれる
《般若心経》の4文字がないのが興味深いところですね。

《聖諦第一義(しょうたいだいいちぎ)》と《廓然無聖(かくねんむしょう)》

《本堂》の左右にそれぞれ《額》が飾られていますが、ここには《達磨大師さま》と《梁の武帝(りょうのぶてい)》の有名なやりとりの一言が書かれています。
「聖諦(しょうたい)」とは仏教の言葉で「聖なる真理」という意味。
「聖諦第一義」は、「根本の真理」と解釈されています。
「如何なるか是(これ)聖諦第一義(しょうたいだいいちぎ)。」
これは梁の武帝が、せっかく寺院を造ったり、善根を積んだと
しても、功徳やご利益などの見返りを求めては何も意味がないと諭され、では達磨大師にとっての「根本の真理」を教えて欲しいと問いた言葉の一つです。
これに対して達磨大師は「廓然無聖(かくねんむしょう)」と答えました。(無を意味します。)
これは禅問答にも使われる、仏教の根本を表すやりとりとなっています。

《ブッダガヤの大菩提寺(マハーボディ寺院)》

《お釈迦さま》が菩提樹の下で成道(悟り)を開いたとされる地として知られる八大聖地の1つで、仏教では最高の聖地とされているブッダガヤのマハーボディ寺院が描かれています。
仏教の聖地⋯一度行ってみたいものです。

《本堂》の外、片隅に大きなほおずきが掛けられていました。
これは、雷避けの意味があり、一年を通して掛けられています。
こちらはその《ほおずき》の予備です。
色が褪せたら変えるようにしているそうです。
こうした不断の行いでお寺を守っているのですね。

《親父の小言》という額が飾られていました。
ちょっと笑ってしまいそうなタイトルでしたが、内容を見てみると家族の長としての小言というより人間として、大切なことが書かれています。(時代による変化はあるでしょうが..)

このような《小言》が家族の和や人間としての心を育ててきたのでしょうね。
強い言い方ですが、家族を思いやるやさしきに溢れています。心に響く言葉がたくさんありました。
自分も《良い親父》になりたいですね。

《親父の小言》
朝きげんよくしろ
人には腹を立てるな
音は遠くからかへせ
人には馬鹿にされていろ
年忌法事をしろ
家業には精を出せ
働いて儲けて使え
人には貸してやれ
女房は早くもて
ばくちは決して打つな
大めしは喰うな
自らに過信するな
火事は覚悟しておけ
戸締りに気をつけろ
拾は届け身につけるな
何事も身分相応にしろ
泣きごとは云うな
神仏はよく拝ませ
人の苦労は助けてやれ

火は粗末にするな
風吹きに遠出するな
年寄りはいたわれ
子の言うこと八九きくな
初心は忘れるな
借りては使うな
不吉は云うべからず
難渋な人にほどこせ
義理は欠かすな
大酒は飲むな
判事はきつく断れ
貧乏は苦にするな
水は絶やさぬようにしろ
怪我と災は恥と思へ
小商もの値切るな
産前産後大切にしろ
万事に気を配れ
病気は仰山にしろ
家内は笑うて暮せ

《本堂》に向かって左手の《脇間》には《御宝前》の吊るし行燈と共に、《千羽鶴》や《地蔵菩薩さま》とその脇侍、白色白蓮華を持つ《掌善童子》と赤色金剛杵を持つ《掌悪童子》。《薬師如来さま》とその脇侍《日光菩薩さま》と《月光菩薩さま》などご縁のあった《仏さま》や《仏具》《法具》などが祀られています。
さまざまな《仏像》や《仏絵》《仏語》などが飾られ、祀られていて、とても勉強になりました。一つ一つの意味を知れば知るほど、《仏教》の深さと素晴らしさを感じたとてもしあわせなひとときでした。
まだまだ、ご紹介できるものがたくさんありましたが、続きは次回にさせていただきます。

以上、第7歩目《葵区古庄の法泉寺さま》でした。

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