《利照堂センムのおてら歩き》14歩目は、静岡市駿河区中吉田の《普済寺(ふさいじ)さま》です。
こちらは静岡市の中央、草薙地区にあります。交通の便が良く、車でも電車でも気軽に行けます。
周辺施設が充実しているので、お年忌や、お墓参りが終了後、家族みんなで食事や観光にも行きやすい場所ですね。
《山号》は《應縁山》。縁に応ずる。《寺号》は《普済寺》。普(あまね)く済(すく)う。
「ご縁に応じて普く救う」素晴らしい名ですね。
大事なのは、ご縁に応える所です。背を向けている人には流石に手助けは難しいと思います。ですが、助けを求めてきた方に対しては洩れなくすべてを救うという仏教の深みを感じさせます。
《駐車場》は3カ所有り、50台ほど止められます。
実は《正門》近くの《駐車場》のには《龍神池》があり、しばらくの間塞がれていましたが、現在では通風孔を空けて《気》が流れるようになりました。
《正門》前には《掲示板》があり、今回は「雪裏梅花只一枝(せつりのばいかただいっし)」が貼られていました。
説明を抜粋します。厳しい雪の寒さを耐え抜いた梅は香しい花を咲かせます。私たちが苦労や努力を重ねて達成したものはまさに「雪裏の梅花」なのです。
今後、春に咲く梅の花を見て少し感慨深いものになりそうです。
《正門》です。手前には《六地蔵さま》が祀られています。
こちらの《六地蔵さま》左から《地持地蔵・陀羅尼地蔵・寶性地蔵・鶏龜地蔵・法性地蔵・法印地蔵》と書かれています。
また新たなお名前の《お地蔵さま》です。様々なお名前がありますね。
《正門》をくぐってすぐ大きな木があり、その下にはベンチが。ちょっと腰かけてみると《お寺さま》独特の非日常的空間を味わえます。
ベンチからの1枚です。
左手には《龍神堂》という《龍神さま》を祀った社があります。
《本堂》です。《鳳凰》や《龍》《獅子》といった霊獣が彫られています。
《お寺さま》が特別な場所として、その地域を守り、清めてきたという歴史を感じさせます。
《應縁山》の《山号額》です。
「普済八世隆明書」とのこと。
受け継がれるって良いですね。