春日や勝美といった《会津塗り》と共に長い間《お位牌》の代名詞となってきたのが、《京中台》や《千倉座》という大部分を金箔が貼られたお位牌です。 こちらは主に京都や名古屋で生産され、特に寺院の本堂用や位牌堂用には重宝されてきました。
単体で紹介するときらきら輝いているので、避ける方も多いのですが、お仏壇の中に安置すると、優しく明るくなることから、評価が180度変わる、いまだに人気のある商品です。
【実物をみることと、お仏壇に実際に置いてみることの大切さを実感する瞬間です。】
また、純金箔は穢れのない世界(極楽浄土)を表すことと、良い力を増長させることから、仏さまや仏具に金が多く使用されるようです。この意味を知り、それならば、と金箔位牌に決める方も少なくないです。
大切な故人やご先祖さまの魂が宿るお位牌。意味合いは大事ですね。
《京中台》
金箔仕上げのお位牌では、一番人気のお位牌です。
造りがシンプルで比較的安価なことも人気の理由です。
お位牌は、暗くなりがちなお仏壇の奥に置かれますが、金箔のほのかな輝きが、やさしい空間を生み出してくれます。
《千倉座》
《京中台》よりも彫り細工が増した金箔位牌です。
高級感がありながら、お手頃な価格で、昔から本堂用位牌として最も活用されてきました。
サイズも《水子》用にも使われる小さなものから、何世代も書き込める大きなもの、高さは同じでも巾違いのものなど、最も種類が多いお位牌でもあります。