利照堂センムのおてら歩き~瑞雲寺編③~

《本堂》です。
向かって右側に槇の木、左側の大木がスイリュウヒバの木です。

《瑞雲寺》の《寺号額》です。《山門》の《山号額》と同じ焼津市の《高草山 林叟院》の《鈴木包一老師》が書かれました。

《寺務所》に入りました。リノベーションしたことで、重厚な木や金具の雰囲気を残しつつ、明るさとお洒落を融合させた。とても落ち着く空間です。

玄関に置かれている木は《菩提樹》の木です。地窓から優しく照らされる陽光や、素敵な組子のデザインとよく合いますね。
こちらの《菩提樹》の木。出棺の折《一葉》を棺の中に入れ送られるそうです。
仏さまのご加護がありますように。

廊下は吹き抜けとなり開放感があります。

重厚な金具の持つ雰囲気が良いですね。

《客殿》に入りました。とてもすっきりとして上品な空間です。新しい木の中、年期の入った《欄間》の富士山がまた良いですね。

床の間には書額が飾られています。
こちらは修行時の後堂(修行を指導する責任者)から餞別としていただいたもので、寺宝となっています。

「什麼物恁麽来(しもぶついんもらい)」と書かれていて なにものがこのようにきたのか?」と読むそうです。禅問答の問いかけですね。何者ではなく物と書かれています。「なにものが?」「このように?」この短い言葉に深い問いかけがあります。これあえて者ではないのですね。

「説示一物即不中(せつじいちもつそくふちゅう」はその時の答えで「言葉で説いたとたんに的外れになります」です。自分とはこのような者ですと、幾らことばを費やしても、自己そのものは言い表すことは出来ません。
禅問答における自分は何者か?を突き詰めた時の答えとされています。

山を下りた後も日々修行を説いた《後堂》からのありがたいお言葉ですね。

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