利照堂センムのおてら歩き~瑞雲寺編②~

《山門》を入ってすぐ右側に《水子地蔵尊》が祀られています。

足元に《水子地蔵御和讃》が彫られています。

育ちてあれば 微笑(ほほえ)みて 母とし呼びて 縋(すが)り来ん
その名を呼べば 顔上げて 聲も明るく 駆け寄らん
南無や能化の 地蔵尊 南無や能化の 地蔵尊

産まれることのできなかった。もしくは1才にも満たずにこの世とお別れになってしまった《水子》の供養の御和讃です。

何の因果か私たちは生を受けることが出来、同じ血縁の兄弟や叔父、叔母となる子達は短い命とされました。私たちはこの子たちの分まで大切に生きなければいけませんね。

《本堂》の前に立派な《お堂》があります。こちらは《永代供養堂》となります。
《供養塔》は多く見られるようになりましたが、《供養堂》は珍しいですね。

《永代供養堂》をよく見ると《欄間》には迫力ある《双竜》が彫られています。
また《虹梁》には4羽の龍の頭をした鳥?(朱雀?)と2匹の亀(玄武?)の姿も見られます。

《永代供養堂》の内部です。ケヤキで統一された《納骨堂》となっています。

中央には統一性のあるケヤキの台座と光背をした《聖観世音菩薩さま》が祀られています。

《三十三回忌》過ぎると地下に埋葬されるという工夫がされた《永代供養堂》となっています。

《境内》中央付近にはひときわ目を引く大きな《石碑》が建てられでいます。
こちらは昭和28年に建立された《戦没者慰霊碑》です。

地区、北村における太平洋戦争の戦没者慰霊のために建てられた石碑で上部の文字は「百世不朽」(百年後の代まで残る意味)で当時の市長増田茂氏の書です。その下に俗名及び戒名が記されてています。

平和を望む先人の心、大切に受け継ぎたいですね。

本堂西側の《地蔵堂》です。ここに安置されている(地蔵菩薩さま)は(お釈迦さま》が亡くなられた後、未来仏の《弥勒菩薩さま》が現れる間に人々を救うとされる仏さまです。

《寺務所》入口です。従来の戸や壁を活かしつつ、明るく、使いやすくリノベーションされています。

綺麗な梅が咲き始めた所でした。満開になったら素晴らしいでしょうね。
玄関周辺には竹も植えられカエルや亀といった置物も。
訪れる人に少しでも和んでもらいたいという心が表されていますね。

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