利照堂センムのお寺歩き~鳳林寺編④~

大きな屏風が立てられています。こちらは日本画家《森谷明子さま》の《雲気文(うんきもん)》という渦を題材にした作品です。
雲が渦巻いているこの絵には今にも龍が出てきそうな力強いエネルギーを感じました。
見る人によって様々な捉え方があるようです。面白いですね。皆さんはどう感じますか?

《西序》の天井には四季を彩る花が描かれています。(春:牡丹・夏:朝顔・秋:菊・冬:椿)

中央に祀られているのは《子育弘法大師さま》です。一般によく見る《子育地蔵菩薩さま》のように《弘法大師さま》の足元に子供がいます。《弘法大師さま》では珍しいですね。

右横に《舟薬師如来さま》が祀られています。元は鳳林寺薬師堂に安置されていたものを、鳳林寺本堂に移転した仏像だそうです。

左横には《不動明王さま》が祀られています。

床の間には《馬頭観音さま》が祀られています。交通安全を祈る仏さまです。穏やかな顔の観音さまの中では珍しい憤怒相をしています。三面の頭頂部には馬の顔があります。全身が赤色で、明王部に姿が近いことから《馬頭明王さま》ともいわれます。

その《馬頭観音さま》の上に《曹洞宗管長 穆山瑾英さまの書《無門関に》が飾られていました。
今回こちらの《書》にご縁がありましたが、《掛軸》は毎月変えられ、次に見られるのは約5〜6年後だそうです。
毎月楽しみにして来られる方もいるようです。お見逃しのないように。

梅花流詠讃歌を守護する《梅花観音さま》。梅花観音霊場35番札所となっています。

《本堂東司》には《烏枢沙摩明王さま》が祀られています。

《転如是経》の額です。
《永平寺初代副貫首 丘球学さま》の書。
如是経を転ずと読み。自然や物質あらゆるものごとがお経に通じるという教えだそうです。

以上《利照堂センムのおてら歩き》16歩目は、《仏さま(特にお地蔵さま)や《書》が豊富な静
岡市清水区中之郷の《鳳林寺(ほうりんじ)さまでした。

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